「MIYOSHI HANA」は、‘20年から‘25年の5年間、1年おきの原酒と合わせることでより豊かな日本酒の世界を表現したシリーズです。1年ごとにその年に手掛けた日本酒を丁寧に継ぎ・掛け合わせ、さらに味わい・香りをその年にあわせて表現していく「合咲醸造」という手法を新たに導入しています。「MIYOSHI HANA 20-23」はその第三弾。2020年に作ったお酒と2023年醸造のブレンド酒です。全量契約栽培米の山田錦(山口県阿武産)を100%使用しているのが特徴。華やかで、濃厚な果実を思わせる旨味と優しい甘みを感じられる仕上がりです。ラベルは花の蕾(つばき)が次第に開いていくように、その味わいの変化をお楽しみください。「合咲醸造」手法の第2弾。開発ストーリーと共にその時代の味わいをご堪能あれ!
酒蔵紹介
阿武の鶴酒造は、1897年創業。125年以上の歴史を誇る、山口県の酒蔵です。蔵が位置するのは阿武郡阿武町、奈古港の程近く。長閑な景勝地にある阿武の鶴酒造は、1983年に一度蔵を廃業し、2017年に6代目の三好隆太郎さんが再開した「復活蔵」としても有名です。全国の酒蔵数か所を渡り歩き、酒造りに従事した蔵元が辿り着いたのは、だれにも寄り添うような優しい日本酒。主要銘柄「三好」「阿武の鶴」を始めとし、様々な限定/季節商品も製造しています。決して設備環境に恵まれた酒蔵ではありませんが、常に挑戦と改善を繰り返す「熱意のお酒」は、今勢いのある山口県の若手蔵の中でも注目株となっています。


保存方法PRESERVATION METHOD

保存場所
について
太陽光が降り注ぐ部屋で保管すると、わずか30分で日本酒の色が変わり(日光着色)、劣化臭である「びん香」「日光臭」も発生します。
室内灯の蛍光灯も微弱な紫外線を発しますので、日本酒の保存は太陽光や室内灯の紫外線を受けない場所に保管しましょう。
光が当たらない場所での保管が難しい場合は、新聞紙で包んだり、箱から出さずにそのまま保存しましょう。

温度管理
について
保存に最適な温度は日本酒の種類ごとに異なりますが、重要なのは高温を避けることです。
高温で長期保存すると「老香(ひねか)」と呼ばれる劣化臭が発生する場合があります。
また急激な温度変化も酒質に変化が生じる原因となりますので、1年を通して室温が一定の場所での保存が理想的です。
- 純米酒・本醸造酒・普通酒は15度前後以下の冷暗所での保存をおすすめします。
- 生酒・吟醸酒は、冷蔵庫での保存をおすすめします。

賞味期限
について
どんなに保存状態が良くても、日本酒は瓶詰めされてから劣化していきます。
開栓後は、種類によって速度の違いはあるものの、味わいがどんどん変化していきます。
空気に触れることによって酸化が進むため、熟成目的でなければ、開封後は冷蔵庫に保管し、なるべく早く飲み切ることをおすすめします。
りん
2020年のお酒と2022年のお酒のブレンド。名前は「HANA」ですが、香りは穏やか。心地よい微熟成の風味をたたえ、厚みのある美味しいお酒です。味わいはまったりした甘味と旨味。少しの酸味。苦みが現れたところで旨味と混ざり合い、組んずほぐれつなままゆっくり消えていきます。